製品情報

パン屑ナビゲーション

ユーザー事例

印刷ユーティリティ

PowerX StandbyDisk 5のバックアップに新規格ストレージを使用してみる 中級

■外付けHDDへのバックアップ処理速度比較

前回は、PowerX StandbyDisk 5(以下、StandbyDisk)を使用して外付けHDDへバックアップすることのメリットについて紹介しました。ただ、当然のことですが、SATA接続の内蔵HDDへバックアップする場合に比べて、外付けHDDへバックアップする際は転送速度が劣るため、処理終了までに時間がかかってしまいます。

そこで、これまでのUSB 2.0を使用してバックアップを行った場合と、大幅に転送速度が向上したという新規格のUSB3.0を使用した場合を比較してみました。また合わせて、IEEE1394(400)の接続キットを使用した際の処理速度とも比較を行っています。
各規格の転送理論値は以下のようになっています。

  • USB2.0: 480Mbps
  • USB3.0: 5Gbps
  • IEEE1394(400): 400Mbps

USB3.0は規格上、USB2.0の約10倍(理論値)の処理速度となっています。
※ USBの詳細についてはこちらを参照してください。
※ IEEE1394の詳細についてはこちらを参照してください。

この検証に使用したマシンは以下の構成となっています。

CPU Intel Core i7 860
マザーボード Intel DP55WG
メモリー DDR3-SDRAM 8GB
OS Windows 7 Enterprise (x86)
オリジナルHDD Seagate Barracuda 7200.10 (80GB/7200RPM)
※ 構成は以下の通り
パーティション1: システム予約領域 100MB/NTFS
パーティション2: システム 79.9GB/NTFS (うち約9GBを使用)
バックアップHDD Hitachi Deskstar HDP725050GLA360 (500GB/7200RPM)
USB2.0 インターフェイス オンボード
USB3.0 インターフェイス ASUS U3S6
IEEE1394 インターフェイス オンボード
USB2.0 接続クレードル Century 裸族のお立ち台Cooling Fan
USB3.0 接続クレードル Century 裸族のお立ち台 USB3.0
IEEE1394 接続キット Novac SATA HDD つなが〜るKIT 1394

※ システムはWindows 7インストール後、必要なドライバーとStandbyDiskのみインストール

USB3.0 接続に使用したクレードルの製品説明では、USB2.0 と比べて約3倍の転送速度が実測されているようですので、結果に期待が持てます。

 

 

ページtopへ

 

■比較結果

結果は以下のようになりました。

USB2.0 接続クレードル使用時
(冷却ファンは未使用)
14分33秒
USB3.0 接続クレードル使用時 10分20秒
IEEE1394 接続キット使用時
22分54秒

※ 計測は、StandbyDiskの操作ログに記載されたフォーマット終了後のバックアップ開始/終了時間をもとに行いました。

やはり新規格であるUSB3.0が最も速く処理が可能で、USB 2.0使用時に比べ約30%処理速度を短縮することができました。またIEEE1394使用時に比べると約55%も処理時間を短縮できました。もちろん、システム構成やシステム稼働状況、接続に使用する機器によってこれらの処理時間は変化しますので、あくまで参考値としてお考えください。

 

ページtopへ

 

■SATA2.0 使用時とSATA3.0使用時 の処理速度比較

また、今回使用したASUS U3S6にはSATA3.0ポートも用意されていますので、合わせてSATA2.0とSATA3.0での処理速度も比較してみました。

SATA3.0は規格上、SATA2.0の約2倍の転送理論値となっています。

  • SATA2.0: 3Gbps
  • SATA3.0: 6Gbps
    ※ SATAについてはこちらを参照してください。

検証に使用したHDDは以下のものです(システム構成はUSB検証時と同じ)。

SATA2.0 Hitachi Deskstar HDP725050GLA360 (500GB/7200RPM)
※ オンボードSATAポートへ接続
SATA3.0 Western Digital WD1002FAEX (1TB/7200RPM)
※ SATA3対応

結果は以下のようになりました。

SATA2.0 使用時 7分45秒
SATA3.0 使用時 7分24秒

今回の検証では、SATA 3.0を使用してもSATA2.0との処理時間にそれほど大きな差は確認できませんでした。ただし、こちらの記事にもある通り、他の環境でのこのインターフェイスを使用した検証でも、SATA2.0とSATA3.0で劇的な速度向上は見られていないようですので、ソフトウェアの問題ではないようです。

 

ページtopへ

 

■処理速度を求めるならUSB3.0を使用したバックアップがおすすめ

全体的な結果としては、やはりSATAポートへ内蔵HDDを追加した方が最も速く処理を行えますが、外付けHDDでUSB3.0を使用することで、従来のUSB2.0で約2倍の処理時間がかかるのを、約1.5倍程度に短縮することができることがわかりました。

なお、今回はeSATA接続時の処理時間を検証できませんでしたが、この規格の転送理論値は2.4Gbpsとなっていますので、USB3.0の方がより高速に処理を実行できるものと思われます。

USB3.0 はまだ一般に普及しているとは言えませんが、拡張インターフェイスや対応機器も徐々に発売されてきています。PCへインターフェイスを増設可能であれば、みなさんもUSB3.0 を使用してバックアップを試してみてはいかがでしょうか?