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実験室X パラレルATA環境をシリアルATA環境へお引越し

後編:Linux編 上級

ここ1,2年でシリアルATAもマザーボードに標準で搭載されるようになり、PCI接続のシリアルATAインタフェースカードも、簡易的なRAID機能を持ちながら数千円程度で手に入るようになってきました。Windows Vistaも発売され、Vistaへの移行と同時にパソコンの買い替えを検討されている方も多いと思いますが、まだまだ現役マシンのパフォーマンス改善のために、内蔵のパラレルATAディスクをシリアルATAディスクへ移行されたい方も多いのではないでしょうか。

今回は、、PowerX Hard Disk Manager7/Partition Manager 8 Proを使用した、"Linux システムパーティションのパラレルATAハードディスク->シリアルATAハードディスクへのシステムの移行"について以下の手順でご説明します。

今回は、Linuxのシステムパーティションの移行方法について掘り下げてご説明します。
Windowsのシステムパーティションの移行方法については、前編:Windows編をご覧ください。
また、Windows側でのインターフェースカードのドライバの読み込みは、事前に上記を参考の上あらかじめ完了させておいてください。

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検証環境:
以下の環境を検証環境として用意しました。WindowsとLinuxはマスターブートレコード(MBR)に構成されたGRUBによりデュアルブートする仕組みとなっています。Linux側は、カーネルのカスタマイズ/アップデートなしのopenSUSE 10.2(カーネルバージョン2.6.18.2-34-default)を使用しています。
 
図1:コピー元ハードディスクのパーティション構成
 
  コピー元ハードディスクのパーティション構成
 
増設するSATAインタフェースカードは、前回のWindows編同様にBuffalo IFC-ATS2P2です。
コントロールチップはVIA6421が搭載されているため、openSUSE標準のsata_viaドライバで認識できることを期待して作業を始めます。
 
図2:Buffalo IFC-ATS2P2 (PCIバス対応 SerialATA& Ultra ATA/133 インターフェースボード)
 
  Buffalo IFC-ATS2P2
 

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1.パソコンへのシリアルATAインタフェースカードの増設

パラレルATA->シリアルATAへのシステムの移行を行う前に、パソコンにシリアルATA インタフェースカードの増設を行います。

# dmesg | grep sata


接続後、認識されているかどうかをopenSUSE 上のターミナルで左のコマンドを使用して確認します。

次のような結果が返ってきました。

sata_via 0000:07:06.0: version 2.0
sata_via 0000:07:06.0: routed to hard irq line 5
ata1: SATA max UDMA/133 cmd 0x9000 ctl 0x900A bmdma 0xA000 irq 66
ata2: SATA max UDMA/133 cmd 0x9400 ctl 0x940A bmdma 0xA008 irq 66
scsi0 : sata_via
ata1: SATA link down (SStatus 0 SControl 310)
scsi1 : sata_via
ata2: SATA link down (SStatus 0 SControl 310)


増設したインタフェースカードはsata_viaドライバで認識されているようです。

ディスクはまだ接続されていないので、”SATA link down”が表示されています。

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2.システム移行用のハードディスクの接続

つづけてシステムの移行先となるハードディスクを増設したインタフェースカードに接続します。

# dmesg | grep SCSI


ハードディスクがLinux上から認識されていることを確認するには、例として左のコマンドをopenSUSE上のターミナルで実行します。

次のような結果が返ってきました。

SCSI subsystem initialized
Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 05
SCSI device sda: 4883395055 512-byte hdwr sectors (250058 MB)
SCSI device sda: drive cache: write back
SCSI device sda: 4883395055 512-byte hdwr sectors (250058 MB)
SCSI device sda: drive cache: write back


増設したインタフェースカードはsata_viaドライバで認識されているようです。

ディスクはまだ接続されていないので、”SATA link down”が表示されています。

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3.initrdイメージの再作成

Linuxインストール後に接続したインタフェースカードのドライバをシステム起動時にロードするためには、/boot/ 以下のinitrdイメージにドライバを含める必要があります。

initrdイメージに含めるドライバの一覧は、/etc/sysconfig/kernelにあるため、まずはこの ファイルを編集します。

# vi /etc/sysconfig/kernel


左のコマンドをopenSUSE上のターミナルで実行します。


 

/etc/sysconfig/kernel内の“INITRD_MODULES=”の行に今回増設したカードのモジュール(sata_via)を追加し、保存します。

[変更前]
INITRD_MODULES="processor thermal amd74xx fan jbd ext3 edd"
[変更後] ↓sata_viaを追加
INITRD_MODULES="processor thermal amd74xx sata_via fan jbd ext3 edd"


以下のコマンドを実行して/boot/ 以下のinitrdイメージを再作成します。これにより、sata_viaのドライバモジュールが組み込まれたinitrdイメージが/boot/以下に作成されます。mkinitrdのみをオプション指定なしで実行した場合は/boot/以下のinitrdが置き換わるため、必要な場合は事前に既存のinitrdイメージのバックアップを行っておいてください。

# mkinitrd

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以下はmkinitrdの実行結果です。
sata_viaモジュールが組み込まれていることを Driver modules: の項目で確認することができます。

# Root device: /dev/hda2 (mounted on / as ext3)
Module list: processor thermal amd74xx sata_via fan jbd ext3 edd (xennet xenblk)

Kernel image: /boot/vmlinuz-2.6.18.2-34-default
Initrd image: /boot/initrd-2.6.18.2-34-default
Shared libs: lib/ld-2.5.so lib/libacl.so.1.1.0 lib/libattr.so.1.1.0 lib/libblkid.so.1.0
lib/libc-2.5.so lib/libcom_err.so.2.1 lib/libdl-2.5.so lib/libext2fs.so.2.4 lib/libhistory.so.5.1
lib/libncurses.so.5.5 lib/libpthread-2.5.so lib/libreadline.so.5.1 lib/librt-2.5.so lib/libutil-2.5.so
lib/libuuid.so.1.2 lib/libvolume_id.so.0.73.0 lib/libnss_files-2.5.so lib/libnss_files.so.2
lib/libgcc_s.so.1
Driver modules: ide-core ide-disk scsi_mod sd_mod processor thermal amd74xx libata
sata_via fan edd
Filesystem modules: jbd mbcache ext3
Including: initramfs fsck.ext3
Bootsplash: SuSE (1024x768)


ここで一旦Linuxのシステムを終了し、Windowsを起動します。

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Contents

[前編]
Windows編 (2007.04.06)
[後編]
Linux編 (2007.04.27) [1] [2]

Contents END