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PowerX製品のリカバリー環境をUSBメディアから起動する方法 
1.はじめに
PowerX製品には、Windows PEベースのリカバリー環境が用意されている製品があります。これらは基本的にCD/DVDから起動するため、利用できる状態になるまで時間がかかるという欠点があります。また、光学メディアは携帯するのにも不便です。そこで、これらのリカバリー環境を手軽に扱えるUSBフラッシュメディアに展開し、高速起動可能なリカバリーメディアを作成してみたいと思います。
現在、PowerX製品でWindows PEベースのリカバリー環境を使用できるのは以下の製品です。
- PowerX Partition Manager 11 Pro
- PowerX Hard Disk Manager 11
- PowerX Handy Recovery 4
Partition Managerは製品上からUSBメディアへリカバリー環境を展開可能です。そのほかの製品は以下の方法により、リカバリー環境をUSBメディアへ展開することができます。
2.リカバリー環境の展開
展開には以下のものが必要になります。
- 各製品のインストールメディア
- USBメディア(512MB以上)
- Windows AIK
展開は以下の手順で行います。
- ご使用のOSに対応したWindows AIKをインストールする。
- USBメディアをNTFSでフォーマットする。
- 各製品のインストールメディアから以下のファイル/フォルダーをUSBメディアへコピーする。
<フォルダー>
・BOOT
・EFI
・SOURCES
<ファイル>
・BOOTMGR - [スタート]→[すべてのプログラム]→[Microsoft Windows AIK]→[Deployment ツールのコマンドプロンプト]を右クリックして「管理者として実行」から起動する。
- コマンドプロンプトに次のように入力します。
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools>cd x86 [Enter]
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools\x86>bootsect /nt60 <ドライブレター:> /mbr [Enter]
- 「Bootcode was successfully updated on all targeted volumes.」と表示されれば作業は完了です。
3.USBリカバリーメディアからの起動
BIOS設定や起動デバイスの選択でUSBフラッシュメディアを選択して起動してください。光学メディアからの起動に比べて高速にリカバリー環境を起動させることができます。
なお、USB接続するカードリーダーを用意すれば、SDカードなどのフラッシュメディアもリカバリーメディアとして使用可能です。使用するPCの環境に合わせて、リカバリーメディアを用意すれば、緊急時の対応もストレスなく行うことができます。
※PCによってはUSBメディアからの起動に対応していない機種もあります。詳しくはお使いのPCメーカーなどにお問い合わせください。