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PowerX Hard Disk Manager 8 /バックアップと復元 中級

Linuxシステムのバックアップと復元のコツ:その2

PowerX Hard Disk Manager 8 では、Linux Ext2、Ext3などのファイルシステムでフォーマットされたLinuxのシステム・データパーティションのバックアップ・復元をサポートしています。

今回も、Windows Vista Ultimate 32ビット版と、LinuxディストリビューションのひとつであるCentOS(The Community ENTerprise Operating System)バージョン5.1 のデュアルブート環境を使用して、Linuxシステムのバックアップと復元のコツについてご説明したいと思います。

前回に引き続き、今回はLinuxシステムをパーティション単位で復元した後のブートローダの復旧方法について手順をご紹介します。この方法を使用すると、異なるバージョンのWindowsとのデュアルブート環境が構築できます。たとえば、既に第一パーティションにWindows2000がインストールされており、その後ろにLinuxシステムパーティションを復元することで、Windows2000+Linuxのデュアルブート環境を構築することができます。

 

1.今回使用する環境のシステム概要

パーティションは以下のように構成しました。

Windows Vista Ultimate 32bit版のシステムパーティションをハードディスクの先頭から20GB、続けてCentOSのシステム(マウントポイント"/"、ファイルシステムはExt3でフォーマット)パーティションを40GB、その後ろにCentOS用のSwapパーティションを作成しました。また、CentOS5.1は以下のオプションでインストールを完了しています。

セットアップ時に"Desktop - Gnome"のパッケージセットを使用してセットアップを完了
SELinuxの設定を有効化(Enforcingモード)
GRUB(ブートローダ)はMBR(/dev/sda)にインストール
CentOS自身はシステムパーティションが存在するディスクを"/dev/sda"として認識

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2.復元に使用するアーカイブ

今回は、第一回の記事で作成したアーカイブ(バックアップイメージ)をそのまま使用してパーティション単位の復元を実行します。前回のアーカイブ作成時のオプションは下記のとおりです。詳細なアーカイブの作成手順は第一回の記事をご参照ください。

3.GRUB(Linux用ブートローダ)の起動フロッピーディスクからのシステム起動

Linuxのシステムをパーティション単位で復元した場合は、マスターブートレコードにインストールされているGRUBの復元は行われません。そのため、Linuxシステムパーティション復元後に、以下の操作を実行してGRUBを再度マスターブートレコードにインストールする必要があります。

  1. GRUBの起動フロッピーディスクを作成する
  2. GRUBの起動フロッピーディスクからシステムを起動する
  3. 起動フロッピーディスクからのシステム起動後に、Linuxカーネルの起動パラメータを入力、Linuxを起動する
  4. 起動したLinux上からマスターブートレコードにGRUBをインストールする

マスターブートレコードにGRUBをインストールする方法としては、上記のGRUBフロッピーディスクからの起動のほかに、LinuxのインストールCDからレスキューモードで起動しGRUBを復旧する、KnoppixなどのCDブート可能なLinuxを使用する、などの方法もありますが、今回はほとんどのディストリビューションで有効かつシンプルな操作でLinuxが起動可能な、GRUBの起動フロッピーを使用した方法についてご説明したいと思います。

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4.GRUBの起動フロッピーディスクを作成方法

GRUBの起動フロッピーディスクは、Linuxが起動している状態で事前に作成しておくと便利です。今回使用しているCentOS5.1上では、下記のコマンドを実行することでGRUBの起動フロッピーディスクを作成することができます。

 # dd if=/usr/share/grub/i386-redhat/stage1 of=/dev/fd0 count=1
 # dd if=/usr/share/grub/i386-redhat/stage2 of=/dev/fd0 seek=1

stage1とstage2のパスはディストリビューションにより若干異なる場合があります。 その他のディストリビューションでは、GRUBのstage1/stage2のパスは以下のようになっています。

 OpenSUSE10.2:
 OpenSUSE10.3:
 Ubuntu 7.10:
 Fedora Core 8: 
/usr/lib/grub
/usr/lib/grub
/usr/lib/grub/i386-pc
/user/share/grub/i386-redhat

5.Linuxシステムパーティションのアーカイブ(バックアップイメージ)の復元

前回作成したWindows+Linuxのデュアルブート環境構成済みのハードディスク全体アーカイブから、Linuxのシステムパーティションを個別に復元します。

下記のように、復元ウィザード上で Linux システムパーティションを個別に選択することで、Linuxシステムパーティション単体を復元することができます。

今回は、復元するLinuxシステムパーティションが、第二基本パーティションとなるように復元を構成しました。アーカイブの復元が完了後、復元後のハードディスクを、Linuxシステムパーティションをバックアップした際と同様のポートに接続します。

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6.GRUBの起動フロッピーディスクからシステムを起動する

"GRUB(Linux用ブートローダ)の起動フロッピーディスクの作成"で作成したフロッピーディスクから、システムを起動します。GRUBの起動が完了すると、以下のプロンプトが表示されます。

7.Linuxカーネルの起動パラメータ入力・Linuxを起動する

つづけてGRUBのプロンプトで、下記のコマンドを入力します。

GRUB> root (hd0,1)*//
GRUB> kernel /boot/vmlinuz-2.6.18.8.el5 root=/dev/sda2
GRUB> initrd /boot/initrd-2.6.18-8.el5.img
GRUB> boot
*//Linuxのシステムパーティションの位置を指定
*//カーネルのパスとLinuxのルートパーティションを指定
*//Initrdのパスを指定



カーネルとInitrdのパスはディストリビューションと採用しているカーネルバージョンなどにより異なります。誤りが無く起動パラメータが指定されていれば、Linuxが正常に起動します。

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8.起動したLinux上からマスターブートレコードにGRUBをインストール

起動したLinux上から以下のコマンドを実行し、マスターブートレコードにGRUBをインストールします。

 # grub-install /dev/sda *// /dev/sdaのマスターブートレコードにGRUBをインストール

上記のコマンドを実行した後に、システムを再起動すると、マスターブートレコードにインストールされたGRUBよりシステムが起動します。

Contents

[第1回]
Linuxシステムのバックアップと復元のコツ/その1 (2008.02.14)
[第2回]
Linuxシステムのバックアップと復元のコツ/その2(2008.02.29)
[第3回]
Linuxシステムのバックアップと復元のコツ/最終回 (2008.03.14)

Contents END