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IDE互換モードからAHCI モードのハードディスクへ環境を移行する。
−PowerX StandbyDisk 4−中級

はじめに

最近のマザーボードではIDEインターフェースを排除しシリアル ATAインターフェースを多数搭載するケースが増え、ハードディスクコントローラにもAHCIモードをサポートするものが搭載されていることも多くなってきています。

AHCIって何?と思われる方もいるかと思います。

AHCI (Advanced Host Controller Interface) とは
シリアルATA2で採用された、Serial ATAネイティブのインターフェース仕様のことである。

シリアルATAは従来のパラレルATAとの互換性を保つために、従来のものと互換性のあるものが使われていましたが、シリアルATA2では、パフォーマンスを上げるために専用のインターフェース仕様が用意されました。これがAHCIです。

この仕様によりネイティブコマンドキューイング(NCQ)やホットプラグなどの機能を活用することができるようになっています。

ただし、AHCIを利用するにはシリアルATAコントローラやOSのドライバ、ハードディスクなど接続するすべての機器がすべてAHCIに対応している必要があります。

AHCI はBIOSで設定することが可能ですが、標準状態で有効になっているマザーボードは少なく、Windows Vistaでは正式サポートされているため特に問題はありませんが、Windows XPではAHCIモードで構成されているハードディスクへOSをインストールする際にはインストール時にF6キーでドライバを追加しなければならず若干の手間を要します。

また、組み立ててOSをインストールしたあとにAHCI が有効になっていなかったことに気づいてしまうケースもあるのではないでしょうか。

それならOSインストール後にBIOSで有効にすればいいのでは?と思われるかもしれませんが従来のIDE互換モードとはデバイスドライバやハードウェアの管理方法が異なっているためにWindows の起動時にSTOPエラーを出力してしまいそのままではOSを起動する事ができなくなります。

逆に見ると Windows のインストールが完了し、実際に稼働している状況でもAHCI ドライバを何らかの方法で追加する事ができれば環境の移行も可能ではないでしょうか?

そこで今回は、PowerX StandbyDisk 4 を使用してスタンバイディスクを構築するついでにAHCI モードを有効にする方法について解説します。

用意するもの:

  • スタンバイディスク用のハードディスク
  • OSの起動が可能なシリアル ATAインターフェース:現在の起動デバイスが接続されているものとは別のコントローラチップのもの(※重要)

 

それでは実際の作業を行っていきます。

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現在の設定を確認する

IDE互換モードでハードディスクが接続されている場合、デバイスマネージャを開くと次のようにデバイスドライバが構成されています。

表示方法を「デバイス(接続順)」に変更するとハードディスクの接続状態を確認することができます。

この環境にはIntel ICH9Rが採用されており、ハードディスクはIDE互換として動作しているコントローラの「IDEチャネル」という場所に接続されていることがわかります。

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ハードディスクを接続し、スタンバイディスクを構成する

※重要
作業内でスタンバイディスクからOSを起動する必要があるため、OSのブートが可能なコントローラである必要があります。

USB接続など、OSが起動できない場合にはこの作業を行うことはできません。

また、既存のOS上にコントローラ用のドライバが予め正しくインストールされている必要があります。

コンピュータをシャットダウンし、起動デバイスとは別コントローラのシリアル ATAポートにスタンバイディスク用のハードディスクを接続し、Windows を起動します。

Windows が起動したらデバイスマネージャを開き先程と同様に確認します。

この環境では起動デバイスとして使用しているコントローラとは別のシリアル ATAコントローラが搭載されているのでそのポートを使用しました。

まず、このハードディスクに対して次のようにスタンバイディスクを構成します。

スタンバイディスク構成が正常に終了したらコンピュータをシャットダウンします。

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シリアル ATAのモードをAHCI モードに変更しスタンバイディスクから起動する

BIOS メニューを表示し、シリアル ATAポートをIDE互換モードからAHCI モードに変更します。

※詳細な設定方法などはマザーボードなどのマニュアルを参照するか発売元にお問い合せ下さい。

BIOSメニューを終了し、別ポートに接続したハードディスク(スタンバイディスク側)からWindows を起動します。

※そのまま起動すると、STOPエラーが出力されOSは起動しないため必ずスタンバイディスクから起動してください。

正常に起動できた場合にはスタンバイディスクから起動した旨のダイアログが表示されます。

AHCI モードに変更したことで専用のドライバが必要になる場合がありますので適切なドライバやユーティリティをインストールしてください。

ドライバが正しくインストールされ、ハードディスクが正しく認識されているかを確認してください。

AHCI ドライバがOS上にインストールされましたので、AHCI モードのコントローラからOSの起動が可能となります。

 

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スタンバイディスクの再構成

AHCI モードに変更されたOS構成を元のハードディスクにコピーするためにスタンバイディスクを次のように構成(バックアップ)します。


再構成が完了したら、そのまま運用しても構いませんが、ここではコンピュータをシャットダウンして別ポートにつながっているハードディスクを起動デバイスと同一コントローラ上のシリアル ATA ポートに接続します。

元のハードディスクから起動しPowerX StandbyDisk マネージャを起動してアクティブディスクに設定し、必要に応じてスタンバイディスクを構成(バックアップ)してください。

以上で全ての作業は完了です。

以降は通常通りにスタンバイディスクを運用してご利用ください。