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デフラグとバックアップのおいしい関係 初級

バックアップ/復元処理に影響するフラグメント状況

バックアップイメージを作成する際に対象となるパーティションのフラグメント状態を気にされている方はいらっしゃいますか?あまり気にされている方は多くないと思いますが、実はこれ、結構関係があるのです。

今回、以下の環境を使用してこの関係を確認してみました。

  • システム: Windows 7 (64ビット版)
  • バックアップ元: 80GB SATA HDD
     ※ ドライブ内には[システム予約領域(100MB)]と[システム(79.9GB)]が存在している状態
     ※ システムには必要なドライバーとテストに使用したソフトのみをインストールしてある状態
  • バックアップ保存先: 300GB USB 外付けHDD
     ※ 新規に全領域に作成したパーティションを用意

このテストに使用したのは以下のソフトです。
バックアップ/復元:PowerX Partition Manager 11 Pro(販売終了)
デフラグ:PowerX PerfectDisk 11 Pro (最新バージョンはこちら

まず、システム領域に、PerfectDisk の開発元であるRAXCO社が提供するフラグメントを意図的に発生させるツール”SCRAMBLE.exe”を使用して、フラグメントを発生させます。
このテストでは、SCRAMBLE実行後のシステムパーティションのフラグメント発生状況は以下のようになりました。

ファイルの断片化: 18.2%
空き領域の断片化: 98%

普通の状態ではなかなかこの状態になることは少ないですが、テストということで多少大げさな状態にしています。
この状態のまま、Partition Manager を使用してハードディスク全体のバックアップを作成します。この時に要した時間は14分42秒でした。

 

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次に、PerfectDisk を使用してシステムパーティションの断片化を解消します。ファイルや空き領域の断片化を解消するオンラインデフラグと、システムファイルの断片化を解消するオフラインデフラグ(起動時のデフラグ)を実行しました。デフラグの結果は以下のようになりました。

ファイルの断片化: 0%
空き領域の断片化: 2%

この状態で、先ほどと同じようにPartition Managerでハードディスク全体のバックアップを作成します。この時に要した時間は7分11秒で、なんと半分以下まで所要時間が短縮されました!

次に、作成したバックアップイメージの復元に要する時間も比較してみました。バックアップイメージからの復元操作は、Partition Managerのリカバリー環境上で行いました。
フラグメントが発生している状態で作成したイメージから復元した場合、14分51秒かかりました。
これに対して、デフラグを行った状態で作成したイメージから復元した場合は、7分30秒と復元操作に関しても半分程度まで所要時間が短縮される結果となりました。

 

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日々のメンテナンスが万が一の備えにもつながる

どうしてこのような結果になるのでしょうか?

それは「フラグメントが発生している=ファイルが分散した領域に記録されている」ためです。このような状態では、ハードディスクの内容を読み取るヘッダーの移動効率が悪くなり、ファイルへのアクセスに時間がかかるようになります。ファイルへのアクセスが遅くなると、必然的にバックアップにも時間がかかるようになってしまいます。

それに対して、デフラグされている状態とは「ファイルが断片化していない=ファイルが連続した領域に記録されている」ということですから、ファイルアクセスにかかる時間が短くなり、バックアップにかかる時間も短くて済みます。

この原理は復元操作にも同じことがあてはまります。フラグメントされた状態のバックアップイメージからの復元では、フラグメントされていた状態と同じようにデータをハードディスクに書き込むので処理に時間がかかりますが、デフラグされた状態を復元する場合は、データを連続した領域に書き込めるため、処理にかかる時間は短くなります。
この違いが現れたのが今回のテストと言えます。

もちろん、デフラグを行いファイル断片化を解消することは、バックアップに限らず、普段PCを使用する場面でも、ファイルの読み込み/書き込み速度を向上させるという形でメリットがあります。
フラグメントを発生させている状態ではいいことは一つもありません。デフラグはPCの快適に使用するためのメンテナンスであるにとどまらず、万が一のためのバックアップ作成まで影響を及ぼす非常に有用なものなのです。